INTERVIEWS 社員インタビュー

Rogge Thomas

海外事業部 ストア課

2017年4月入社Roggeロッゲ Thomasトーマス

Roggeロッゲ Thomasトーマス

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現在はどんな仕事をしていますか

改めて所属部署や現在の業務内容を教えてください

BOOK☆WALKERグローバルストアの海外販売企画担当をしていて、英語圏の読者に向けてキャンペーンの企画や、BOOK☆WALKERの電子書籍ストアで新たに作品を販売するための出版社開拓、電子書籍の配信関連作業まで幅広い業務を担当しています。

これまで特に手ごたえがあったのはどんな企画ですか?

Spice and Wolf(狼と香辛料)』のキャンペーン企画は反響が大きかったです。コイン還元やBOOK☆WALKER限定の特典、Twitter上で関連ゲームのコードや紙本・電子本のプレゼントキャンペーン等を実施したのですが、本作品の本編はキャンペーンの前月比600%、外伝は1400%のダウンロード数を記録しました。ユーザーにもとても喜んでもらえましたね。

素晴らしい結果ですね。何をきっかけにこのキャンペーンを企画したのですか?

狼と香辛料』は元々自分が好きな作品だったので、VRゲームが発売されるというニュースを見て既刊の売り伸ばしができないかと考え、版元やゲーム会社にコンタクトを取ったのが始まりです。出版社や作家さんとも直接話しながら企画を進めていきました。

海外にいた時に初めて読んだ日本のライトノベル作品が『狼と香辛料』だったので、こういった形で恩返しができて嬉しかったです。

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大学ではどんな勉強をしていましたか

ご出身はドイツですよね。大学はドイツで卒業されたのですか?

ウィーン大学の中国学科・日本学科で言語と社会経済、歴史について勉強しました。私は中国生まれドイツ育ちなのですが、小さいころからドイツでも『ドラゴンボール』や『NARUTO』のアニメが放送されていたこと、また日本人街があるデュッセルドルフに住んでいたこともあり、自然と日本文化に興味が向いていました。

高校時代から独学で日本語の勉強を始めて、大学に入学してから本格的に身に付けました。

ブックウォーカーに入ろうと思ったのはなぜですか

大学卒業後はドイツで就職したのですか?

日本での生活と就職が人生の目標の一つだったので、大学卒業後はドイツでは就職をせずに、ワーキングホリデービザを使って来日しました。

自分が好きな業界に貢献したいという気持ちがあり、他業界でインターンシップをしながらマンガやアニメ等の希望業界に関係する会社にたくさん応募をしましたが、当時はうまくいかないことも多かったです。

そんな中ブックウォーカーにはどのように出会ったのですか?

友人の紹介でブックウォーカーの社員と話をする機会を持つことができました。志望業界は友人たちにも話していましたので、私を思い出して連絡をくれたんですね。

実際にサービス内容やミッションについて話を聞き、強い関心を持ったので面接を受けたところ、採用に至り現在に繋がります。

実際に働いてみた印象は?

入社前後で印象が違った部分はありましたか?

日本の会社=堅いイメージを持っていたのですが、入社してみるととてもフラットな環境だと感じました。ドレスコードもないですし、オタクな社員も多く気楽にマンガやアニメの話ができる環境でした。

そのほかに印象に残っていることや働いていて感じることはありますか?

ユーザーに良いサービスを提供したいという意志の強さや、どんな作品に対しても愛があると感じています。
例えばまだ話題になっていない作品で投票企画を行い、作家さんからBOOK☆WALKER限定の特典としてエピソードを書き下ろしていただいてユーザーにプレゼントするなど、出版社や作家さん、ユーザーが喜ぶ良い循環を作れていると思います。

また、直近で行われた「本棚」機能のアップデートも多くのユーザーに喜んでもらえている印象です。日々お問い合わせの内容を確認しているのですが、以前の本棚は一つあたり最大64冊までしか本を並べることができなかったので「たくさん本を買ったら並べきれない」という声も多かったです。海外のユーザーでもまとめ買いしてくれる方が増えてきたので、今回最大1000冊まで収納できるようにしたのは喜ばれるアップデートだったのではないかと思います。

仕事をする上で大事にしていることは?

どんなことを大事にして仕事をしていますか?

一人では成り立たない仕事なので、社内外と連携しながら業務を進めることがほとんどです。仕事を円滑に進めるためにチームワークやコミュニケーションを大事にしています。

現在はリモートで仕事をしている状態なので、直接相手の顔が見えないコミュニケーションになりがちです。なので、ただ必要な連絡や確認をするだけじゃなく、どんな投げかけをすれば相手が返事をしやすいかを考えたり、会議中の聞き方や言葉遣いにも気を配るようにしています。

例えばそれはどんなシチュエーションでしょうか?

そうですね、何かの締切日の前日に進捗具合を確認する際「まだですか?」とテキストだけで送ると怒っているように感じるかもしれないので「もし進捗が遅れていそうなら手伝いますよ」など相手の状況を気遣うようにしています。

また、毎週定例の全社業務連絡会ではZoomとSlackを併用していて、事業部の報告に対してSlackでリアクションができる運用なのですが、コメントで会が盛り上がるように自分なりに発信をしようと心がけています。

ブックウォーカーでやってみたいことは?

今後目指していることや、やりたい仕事はありますか?

入社当時から現在まで目標は変わっておらず、ヨーロッパ向けにマンガやラノベを通してもっと日本文化を発信したいと思っています。
また、海外ではまだまだ海賊版問題もありますので、この問題の解決にも貢献したいですね。

海外ではどのような理由で海賊版サイトが利用されるのでしょうか?

正規版の翻訳配信までに時間がかかる場合、「早く読みたい」という心理から利用してしまうというのは理由の一つに挙がると思います。
将来的には、ヨーロッパ圏でも日本のコンテンツをもっと早く、多く提供することで海賊版問題の解決に貢献したいと思っています。ドイツでもBOOK☆WALKERを展開したいですね。

リラックスタイムはどんな過ごし方をしていますか?

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お休みの日は何をして過ごしていますか?

最近はRPGのゲームにはまっていて、時には何時間も熱中してしまうこともあります。新作の情報は日々ニュースサイトでチェックしていて、ここでの情報収集が仕事の企画に繋がることもあります。

また、勉強の一環として行っている側面もあるので、リラックスタイムとは異なるかもしれませんが、2019年の末に『BROS IN JAPAN』というYouTubeチャンネルを作って動画配信も行っています。
会社の外国籍の同僚と一緒に運営しているのですが、自分たちがまだ行ったことがないところや、外国人がまだあまり知らないところを紹介する動画を作っています。

好きな作品や作家は?

最後に好きな作品や作家さんを教えてください

既に会話に登場していますが、ラノベだと支倉凍砂(はせくら いすな)先生の『狼と香辛料』、マンガは赤松健先生の『魔法先生ネギま!』が好きです。こちらはドイツ在住の時に英語・ドイツ語で読みました。

現在は日本語で『僕のヒーローアカデミア』を読んでいます。日本作品でドイツ語に翻訳されているものは限られていたため、海外に住んでいた頃には読める日本作品の選択肢があまり多くなかったですが、日本に来てからは様々な作品に触れることができて充実しています。

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